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売上が変わる!キッチンカーの出店場所を見極める5つのポイント

2025/06/11

 

1. 人通りだけじゃない!ターゲット層が集まる場所を選ぶ

「人が多い=売れる」は間違い

キッチンカーの出店先を探す際、つい「人通りの多さ」ばかりに目が行きがちです。しかし実は、それだけでは売上アップにはつながりません。

たとえば、大型駅前やイベント会場など、確かに人は多いものの「自分の商品を買いたいと思う人」がどれだけいるかは別問題です。

たくさんの人に見てもらえることは大切ですが、「自分の商品を欲しい」と思ってもらえなければ意味がありません。つまり、"人が多い"だけでなく、"買ってくれる可能性の高い人"がいる場所を選ぶことが売上アップのカギになります。

自分のメニューに合った客層を見極める

まずは、自分のキッチンカーで提供するメニューが、どんな人に響くのかを明確にしましょう。

たとえば──

  • 🌿オーガニック系やグルテンフリーメニュー ➡ 健康志向の若い女性や働く人が多いエリア
  • 🍔がっつり系の丼物やハンバーガー ➡ 男性サラリーマンが多いオフィス街や工業地帯
  • 🍨クレープやタピオカ ➡ 学生街やイベント会場

このように、「誰に向けたメニューなのか?」をしっかり意識し、その層が集まりやすいエリアを選ぶことが重要です。また、実際に現地に足を運び、時間帯ごとの客層や雰囲気を確認するのも非常に有効です。Googleマップの口コミやSNSでの投稿なども合わせてチェックすれば、エリアの特徴がより具体的に見えてきます。

2. 曜日・時間帯ごとの動線を把握する

平日と休日では人の流れが違う

キッチンカーの出店場所を選ぶ際に見落としがちなのが、「曜日ごとの人の動きの違い」です。たとえば、オフィス街は平日のランチタイムこそ多くの人が行き交いますが、土日は一転して閑散とするケースがほとんど。一方で、観光地や大型ショッピングモールなどは、週末や祝日に多くの人が集まります。

このように、「同じ場所でも、曜日によって売上が大きく変わる」ことはよくあることです。だからこそ、出店する曜日や時間帯に合わせて、場所を選ぶ柔軟な発想が大切です。

実際に現地での人の流れを観察したり、曜日別の集客傾向をチェックしてみると、自分のメニューとマッチするタイミングが見えてきます。

ランチタイム、夕方のピークを狙う戦略

飲食系のキッチンカーにとって、1日の中でも特に売上が期待できるのが「☀ランチタイム(11:00〜14:00)」と「☽夕方の帰宅ラッシュ(17:00〜19:00)」です。

ランチタイムは、オフィス勤務の人々が外で食事をとる貴重な時間。コンビニ弁当ではなく、あたたかくてボリュームのあるキッチンカー飯に惹かれる人も多くいます。

一方、夕方の時間帯は、買い物帰りや学校終わりの学生など、軽食やおやつを求める層に向けたメニューが好まれる傾向があります。

このように、時間帯ごとのターゲットを意識してメニューや場所を調整する戦略が、売上アップに直結します。特に、曜日と時間の「組み合わせ」で売れるタイミングを把握しておくと、出店の成果は大きく変わってきます。

3. 出店許可や利用ルールを確認する

自治体・私有地でのルールの違い

キッチンカーを出店するには、必ず「その場所に合った許可やルール」に従う必要があります。とくに大きな違いが出るのが、出店場所が「公的な場所(自治体管理)」か「私有地」かという点です。

  • ✅自治体の管理する場所(公園・広場・道路など)の場合
    ➡ 自治体に使用申請を出し、出店許可を得る必要があります。場所によっては抽選や出店スケジュールの調整が必要なケースもあります。
  • ✅私有地(商業施設の敷地、企業敷地、個人所有の駐車場など)の場合
    ➡ 土地の所有者と直接交渉し、使用許可を得る形になります。出店料や電源の有無などは、オーナーとの話し合いで決まることが多いです。

このように、「誰がその場所を管理しているか」によって、許可の取り方がまったく違うため、事前確認は必須です。

保健所や道路使用許可の基本知識

出店場所の種類にかかわらず、営業するためには保健所の営業許可(営業許可証)が必須です。キッチンカーは「移動販売車」として食品衛生法の対象となるため、各地域の保健所での手続きが必要になります。

また、もし道路上で営業する場合は、所轄の警察署で「道路使用許可」の申請が必要です。これは、通行人の妨げにならないようにするためのルールで、違反すると罰則が課せられることもあるため要注意。

💡保健所の許可内容や申請手順は自治体によって異なるため、「出店したい場所を管轄する保健所」にあらかじめ相談しておくのが安心です。

4. ライバルの有無と相性をチェックする

競合が多すぎると売れない理由

キッチンカー出店の成功には、周囲の"ライバル"の存在を見極めることも非常に重要です。特に、同ジャンルや似た価格帯の商品を扱うキッチンカーが近くに多すぎると、どうしてもお客様の取り合いになってしまいます。

たとえば──

  • 🥩🍖あなたが「ローストビーフ丼」を売っているのに、隣のキッチンカーも「ステーキ丼」を売っていたら?
  • 👪⏰同じターゲット層・同じ時間帯を狙っていたら?

結果として、価格競争が激化し、利益率が下がるという負のスパイラルに陥る可能性があります。特に初心者やまだブランド力が弱い段階では、過度な競合エリアは避けたほうが無難です。事前にGoogleマップやSNSで、そのエリアにどんなキッチンカーが出店しているかをリサーチしましょう。

「相乗効果」が狙えるライバルの存在とは

一方で、ライバルがいることが必ずしもマイナスになるとは限りません。むしろ、うまくいけば「相乗効果」でお互いの売上を伸ばせるケースもあります。

たとえば──

  • 🌭🥤あなたが「ホットドッグ」、隣が「ドリンク専門」のキッチンカー
  • 🥩🍧自分は「主食系」、近くに「スイーツ系」や「カフェ系」のキッチンカー

このように商品ジャンルが異なり、客層が補完し合える関係であれば、「ついで買い」や「回遊性」が生まれやすくなります。

さらに、複数のキッチンカーが集まることで「ちょっとしたグルメイベント」感が出て、集客力そのものが高まることも期待できます。競合を避けるのではなく、"うまく付き合える相手"がいるかを見極める視点を持つことが、キッチンカー経営ではとても重要です。

5. 費用対効果で判断する(出店料・集客力のバランス)

無料出店場所のメリットと落とし穴

キッチンカーを始めたばかりの方にとって、「無料で出店できる場所」は非常に魅力的に映りますよね。たしかに、出店料がかからないことでリスクを抑えられるのは大きなメリットです。自治体主催のイベント、企業の社内敷地、地域の公園などでは、無料で出店できる機会がある場合もあります。

しかし、無料=お得とは限りません。

たとえば──

  • ✅集客力が極端に低く、そもそも人が来ない
  • ✅電源・水道などの設備が整っていない
  • ✅PR・告知が弱く、存在自体を知られにくい
  • ✅出店時間や販売スタイルに細かい制限がある

こうしたケースでは、「無料でも売れない」「むしろ準備や移動の手間で赤字になる」ことすらあります。だからこそ、「出店料0円」という言葉に飛びつく前に、その場所の集客力や周辺環境を必ずチェックしましょう。

高い出店料でも「元が取れる」場所の条件

一方で、1日あたり数千円〜1万円以上の出店料がかかる場所も多く存在します。初期費用を抑えたい気持ちはわかりますが、出店料が高い=損、とは言い切れません。

高額な出店料でも「しっかりと利益が出せる場所」には、明確な共通点があります。

  • 👪人通りが安定して多く、ターゲット層と合っている
  • 💰過去の出店実績があり、売上見込みが立てやすい
  • 📱SNSや施設側による集客・告知サポートがある
  • 💡電源・水道・トイレなど設備が整っていて運営が楽

このような条件がそろっていれば、出店料が高くても"売上で回収できる"どころか、"ブランド認知"の面でも大きな効果が得られる可能性があります。

重要なのは、出店料の金額そのものではなく、「その金額に見合った集客と売上が見込めるかどうか」です。

まとめ|理想の出店場所は「数字」と「感覚」の両方で判断

ここまで、キッチンカー出店場所を選ぶうえで重要な5つの視点をご紹介してきました。どれも「売上を伸ばしたい」「出店先で失敗したくない」と考えるあなたにとって、欠かせないポイントです。

・ただ人が多いだけでなく、ターゲット層が集まる場所を選ぶ
・曜日や時間帯による動線の違いを見極めて、ピークを狙う
・出店許可やルールをきちんと理解し、トラブルを避ける
・ライバルの有無と相性をチェックして、相乗効果を狙う
・費用対効果の視点を持ち、安さだけで判断しない

そして最後にお伝えしたいのは、「数字」と「感覚」のバランスが大事だということです。事前の人流データ、過去の売上実績、SNSの口コミなどから数字を読み解く力も必要ですし、実際に現地を歩いて、空気感やお客様の動きを肌で感じる"現場感覚"も欠かせません。

どちらか一方に偏るのではなく、両方の視点をもって総合的に判断することが、理想の出店場所を見つける近道になります。

これから出店場所を探すあなたへ。

まずは、気になるエリアを
「歩いてみる」
「出店者の声を調べる」
「イベント情報をチェックする」
といった、小さな一歩から
始めてみてください。
あなたのキッチンカーが
「おいしい×稼げる」場所に
出会えるよう、
心から応援しています。